今回は久々の映画鑑賞です。『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』は去年から観たかった映画ナンバー1で、なぜなら私はトム・クルーズと遺跡アドベンチャー系が大好物だからです。
『インディ・ジョーンズ』や『ハムナプトラ』はシリーズ全部観ているし、トム氏に至っては、トム・クルーズクイズでもあればどんな難問でも答えられるぐらい大好きでした。
そんな好物×2の映画を観ないわけない!鼻息荒くしてましたが、動画配信サイトでは新作映画なんて配信されないし、かといってレンタルするのも億劫だしな、と思ってると月日は流れ・・・
するとAmazonビデオさんがやってくれました!週末限定100円でレンタル配信してるじゃないですか!というわけで念願のトム氏と久々にご対面。
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のあらすじ
ざっくりなあらすじはというと、トム氏演じる米軍関係者ニックがイラクで古代エジプトの王女の石棺を発見するが、その王女は王の座を狙い、邪悪な神に魂を売った罪で封印されていて、ニックはその封印を解いちゃって王女を蘇らせてしまいます。蘇った王女はニックに呪いをかけ、邪悪な儀式を完遂させようと動き出し・・・てな感じですね。
この映画は1932年に公開された『ミイラ再生』のリブート作品だそうです。『ミイラ再生』は、古代エジプトの高僧イムホテップが、王女と許されない恋に落ちたせいで生きたままミイラにされちゃって、現代になりミイラが発掘されてイムホテップは復活、王女の面影を求め王女の子孫を追い殺人を繰り返し・・・というようなストーリーだそうですが。
ちなみに『ハムナプトラ』もこの『ミイラ再生』のリブート作品らしいのですが、どこがリブートなの!?まあまあストーリー違うような気がするけど。『ハムナプトラ』も『ミイラ再生』のリブートで、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』も『ミイラ再生』のリブートってどういうこっちゃ。そんなにリブート作品いらないっす。
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『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の感想
まず観る前にチェックした世間の評価ですが、結構低くて不安になりました。だってリブートのリブートだしね。
みんな『ハムナプトラ』のほうが面白いとか、話が中途半端だとか、トムが微妙だとか辛口コメントが多くて。鑑賞前からヤなもん見ちゃったよーって思いながらもいざ鑑賞。
すると・・・いやぁ、口コミ通り!!ほんと微妙でした。おっしゃる通り『ハムナプトラ』のほうが面白い。出だしは銃撃戦からの遺跡発見だったり、墜落する飛行機からの脱出劇だったりアクション満載でハラハラさせられましたが、途中からラッセル・クロウ演じる、悪を研究する組織(なんじゃそら)のジキルとハイド的な博士が登場し、そこからよくわかんない展開に。
このジキルとハイド的博士と彼が率いる組織は、ユニバーサル・ピクチャーズが計画している色んな古典モンスター映画をリブートさせるという「ダークユニバース」ってプロジェクトでそれぞれの作品を繋げるキャラクターになっているみたいですが、登場があまりにも唐突で、無理矢理登場させました感があり、しかもキャラ設定もイマイチ中途半端な感じが否めませんでした。
そしてトム氏ですよ。トム演じるニックもキャラ設定が迷走してて、アクションシーンも、ミイラ王女にやられまくりでなんかちょっとコメディ入ってます?みたいな。ジャッキー・チェンのアクション映画的な感じですね。
イーサン・ハントのイメージからの脱却を狙ってるのか知りませんけど、ヒロインと一緒にミイラ王女から襲われ逃げるシーンでも、ヒロイン置いてけぼりで一人逃げようとしちゃったり。かと思ったら命がけでヒロイン守ったりもするし、キャラがブレブレ。
バッキバキの肉体披露するシーンもあるんですが、御年55歳の体とは思えず逆に違和感。トムを上げたいのか下げたいのかわからないキャラに戸惑いまくりです。
ミイラ王女の動きも四つん這いでシャッシャ動いて、ミイラというよりスパイダーマン?遺跡ものには付き物の虫さんたちもCG感が半端なく、まったくゾワゾワしません。
そんなダメ出しばかりのなかでもよかったのは、ミイラ王女とヒロイン的存在の女性考古学者の女優さんたちの美しさでしょうか。ミイラ王女演じる女優さんはアルジェリア出身らしくエキゾチックな美女で古代エジプトの王女にハマってました。『ハムナプトラ』に出てきた王女役の人も美しかったけど、エジプト王女にはこっちの女優さんのほうが合ってる気がします。
ヒロインの考古学者役の女優さんは美人だけどイギリス人らしい知的な感じもありつつ、よかったと思います。
ほんとトムとラッセル・クロウの無駄遣い映画ですね。それなりには楽しめるので2人が出演してなかったらB級の娯楽映画とされ、こんな低評価にならなかったんじゃないかとも思ってしまいます。
『インディ・ジョーンズ』シリーズも『ハムナプトラ』シリーズも初期の作品の方が断然面白かったし、こういう遺跡系の作品はヘタにCG技術が進んでないほうが面白い作品になるのかな~なんて考えたりもして。
ちなみに例の「ダーク・ユニバース」プロジェクトは、なにやら頓挫しかかってるみたいですね。ラッセル・クロウ、残念。